MastercardとVISA(アフリカ)

アフリカでのモバイルマネーは銀行口座を持っていない人も利用できるため、熱い。その証拠に世界のモバイルマネーサービスの半分はアフリカにある。

その大きな市場を取ろうとアフリカ現地企業の単独でなく、世界から熱い視線を浴びている

今回はMastercard、VISAの件を見てみよう。

・2021年の4月ではあるが、MastercardがAirtel Africaに100億円の出資

・Airtelはロンドンに本社のある電話会社だが、アフリカの14の国(ナイジェリア、ケニアなど)で展開され、モバイルマネーの入金、引き出し、支払い、ローン、クレカ、国際送金などが可能

・Mstercardの出資によりモバイルマネーにカード機能が搭載されていく

一方でVISAは、

・去年safaricom(ケニアの携帯会社)はVISAと組んで、Mpesa利用者向けのプロダクト開発を行っている

・しかし国をまたいだモバイルマネービジネスは大変で、各国には独自の文化があり、一つの解決策で全てに対応することはできない。

・例えばMpesaはケニアで成功したが、他のアフリカ諸国では失敗している。

・Master cardとVISAは世界のクレカの覇権をとったが、現在は現地の銀行、スタートアップなどを通じてアフリカの市場を取ろうと、日々戦いを繰り広げている

モバイルマネーの世界

ポイント

・モバイルマネーは世界でアフリカが最大

・元々Mpesaが2007年にできてから主流であったが、あとになってOrangeやAirtel、また銀行系が参入してきた

・結果アフリカ11カ国にはそれぞれ5以上ものモバイルサービスが乱立している

・ケニアは5つ、ナイジェリアは17。

・世界には310ものモバイルサービスがあるが、その半数はアフリカで展開している

・そしてアフリカのモバイルサービスのアカウント数は2011年から2020年までに11倍になった

・実際ケニアはまだMpesaが根強く98%の利用率であるが、今後消費者にとってよりよいサービスが出てくることは間違いなく、モバイルマネー市場はより加熱しそうだ。